特集~〇〇とファッション~

〇〇とファッション~映画~

ファイト・クラブの一場面

このコーナーでは様々なコンテンツ(映画や音楽、ビジネス等々)におけるファッション的要素をご紹介します。

今回の特集は映画です。映画の様々なシーンで垣間見れるお洒落な衣装の数々。これらの服装や着こなしに憧れている人も多いはず。お洒落な作品と評されることの多い作品にクローズアップしてみました。この記事を読んであなたも映画スターになりましょう!

1.『ファイト・クラブ』(1999)

割れた腹筋の肉体を誇りアビエイタージャケットをブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンが華麗に着こなすことがあまりに印象的な作品です。現代男性のバイブルとでもいえるべき本作品がきっかけとなりブラッド・ピットは21世紀の男性を象徴するファッション・アイコンへと駆け上がっていきました。


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筋骨隆々とした「理想の男性」タイラー・ダーデン。彼は映画内で様々なファッションを披露しています。メインとなるいくつかのアイテムをご紹介します。

アイテムその1:赤のレザージャケット

本作品を通じて最も印象的な衣装であろうアイテムが、赤のレザージャケットでしょう。こちらは、特定にブランドから販売されたものでは当然ございませんが、本作品内で強烈なインパクトを残しています。タイラー・ダーデンは作品内でレザージャケットに白のタウカン柄のボタンアップシャツ、ポップなモトクロスイラストのプリントTシャツなどでコーディネートを見せています。赤のレザージャケットの一言では、表現しきれないアイコニックなアイテムです。色は赤といえどどちらかというと錆びかかった赤に近く、簡単には出会うことができない代物です。着こなし難易度が非常に高いことは言及するまでもありませんが、ファイト・クラブのタイラー・ダーデンに憧れを抱いた人であれば誰しもが手にしたいと思う一つでしょう。


アイテムその2:オリーバー・ピープルズのサングラス

タイラー・ダーデンにとって赤のレザージャケットが最たるアイデンティティであることは言外するまでもありませんが、本作品ではサングラスの存在感も抜群です。彼が愛用するサングラスは、オリバー・ピープルズ社製の三種類のサングラスです。それぞれOP-523、サンセット、エアロ54です。OP-523が最もよく効果的に映画のシーンに登場します。ヴィンテージをテーマに様々なアイウェアを生み出すオリバーピープルズの作品の中でも傑出した存在感を放ちます。フレームのシルバーマットに上品な輝きが見られ、オレンジカラーのレンズがとてもかっこいいです。

サンセットは、ゴールドヘアーライン仕上げの仕様であり、レンズはOP-523と同じタンジェリンカラーです。エアロ54も他2作品同様現在は非常に希少価値の高い代物です。こちらはフレームにチタニウムが採用されています。

アイテムその3:グッチのビットローファー

出典:https://www.gucci.com/jp/ja/

こちらのアイテムは、登場シーンは限られますが、やはりスクリーン上で大きな存在感を放っていました。本作品では、トム・フォード時代のグッチがスポンサーでありスポンサー提供アイテムも登場します。それがこちら、ビットローファーです。先述した映画オリジナルアイテムや入手が困難な希少価値の高いアイテムと比較しても、現在でも入手が比較的容易なアイテムに位置付けられます。1950年代に登場したグッチのローファーは、斬新なフォルムや素材使いによってデザインを変えながら、プレッピースタイルに欠かせないシューズとして強い影響力を持ち続けています。

まとめ

この他にもファイト・クラブには、タイラーダーデン扮するブラッド・ピットは勿論のこと、主人公「僕」を演じるエドワード・ノートンや端役として出演していたジャレッド・レトなどファッションを真似したい人物が数多登場します。世代を超え世界中に数多くの熱狂的なファンを持つカルト作品ともいえるこの映画からかっこいい男性に欠かさない多くのエッセンスを享受されてみてはいかがでしょうか。

皆様に多くのSerendipity(偶然の出会い)がありますように…